木曜日, 10月 13, 2011

ただいま〜 旅日記 その1

10/11の朝、いつものように桜井神社にお参りし、
今から行ってきますと旅の無事を祈る。
葺き替えている神宮の屋根の上からソワカ君が
“お参りは外宮からバイ!”
と、大きな声で念を押された。
”はぁ〜い!いってきます!”

昼過ぎにメグちゃんと桃ちゃんと合流し、いざ出発。
まず、目指すは下関。
今回の旅は三重県に里帰りのメグちゃんに同行。
小さな乳飲み子を連れての車での里帰りのお手伝いもかね、
そのかわり、お伊勢さんにつれってて〜と、頼んだ。

4時過ぎに出港のフェリーに乗り込み
九州の地に沈む夕日を楽しむ。


もう、お腹ぐぅぐぅだった私たちは、
いつもの日なら考えられないような早い夕食をすませ、
波に揺れる大浴場でお風呂もすませ
日が沈んだデッキへ。
そう、明日は満月。
もちろんこの日もほぼまんまるなお月様。
わたしたちの旅路をにっこり微笑んで見守ってくれている。
今回は小さな子供も一緒なので
船の部屋は個室をチョイス。
和室いっぱいに布団を敷きつめてさて就寝。
いやしかし、この部屋、どうも、エンジンルームにほど近いようで
夜中じゅう、道路工事が真下であっているような振動。
大人でもビックリのこの振動に小さな桃ちゃんはしばし鳴きまくり。
え?私ですか?
赤子の泣き声にも素晴しい振動にもめげず、パックリ寝てました。ハイ(笑)


フェリーの朝は早く、早朝4時半には館内放送がかかってたたき起されます。
いや、緊張しているのですでに目は覚めてました。
まだくらいデッキに出てみると、
夜通しニコニコと見守ってくれてたお月様が関西の海に沈もうとしている。
沈んでいく満月を久しぶりに見たなぁ



さて、大阪南港に着いたフェリー
目指す伊勢を車のナビにインプットしていざ出発。
ひゃぁ〜、早朝だから混むこともなく走れる大都会の高速。
これ、ラッシュ時だったらどれだけ怖いんだろう。
そんなことを思いながらハンドルを握る。


朝早くフェリーが到着したおかげで
伊勢神宮外宮に9時前に到着。
朝の清々しい空気の中参道を掃き清める神職さんたちの姿があちらにもこちらにも。
外宮は豊受大神宮、天照大神のお食事を司る神様。
そこから衣食住をはじめ全ての産業の守り神様でもあるとか。
……
かれこれ4、5年前でしょうか、
糸島の桜井大神宮のまん中の茅葺き屋根の葺き替えがあった時に
屋根の葺き替えの職人さんたちのお昼ごはんをお願いされ
毎日毎日、大神宮までお弁当を抱えて石段を上り通った日々。
そのとき、そのお弁当を持っていくのが
まるで毎日恋人に会いにいくかのように楽しくって、
その姿を見たお店のお客さんが
“大神宮に食事を運ぶなんて、まるで豊宇気毘売神じゃないですか〜”
と、いってくださり、
ほう、とようけびめのかみ…
なんだか恐れ多いけど、すごい親近感を感じ、
それ以来通える日は毎日ご参拝するようになったのです。

そんな大好きな豊受大神宮への参拝。
参拝できただけでもう満足。
詣でた後、神社の駐車場で一息。
どこからともなく馬のにおいがする。
(私、恐ろしいくらいに鼻がいいんです。
 友人などにここは○○のにおいがするねぇ〜と言うと、
 え?私にはさっぱり匂いません。といわれることしばしば。
 なので、百貨店の化粧品売り場なんて、居れたモンではありません。)
ふらふらと歩いていくと、やっぱり〜
まっ白の神馬と目が合いました。呼んでたのね。

さて、豊受大神宮を後に
ふらふらと街を歩き、月夜見宮へおおきな楠が印象的でした。
昨日きれいなお月様が見れたもんねぇとメグちゃんと話しながら外宮へ戻る路は
昔神様がこの路の石を白馬に代えて夜通った路だとか。
神様の街には路にまでひとつひとつ謂れがあって楽しい。

さて、外宮へのお参りがすんだので目指すは内宮の皇大神宮。
と、その途中に猿田彦神社を発見。
神社好きのメグちゃんと私、はい、もちろん寄りました。
さてさてやっとこさで内宮へ到着。
平日なのに素晴しい参拝者の数。
お天気に恵まれ暑いくらいのこの日、
宇治橋を渡って、五十鈴川御手洗で心身を清める。
この川があったからいろんな場所をめぐられて
天照大神はこの場に鎮座しようと決めたんだろうなぁ
そう思われる穏やかな表情の五十鈴川。


広い広い内宮を人の流れとともに参道を進んでいく。
鳥居を何個もくぐり抜けて
石段を上ると、社殿の中心の御正宮、
天照坐皇大御神、皇室の御祖神で日本国民の総氏神。
お賽銭を静かにいれお祈りをし
ふと顔を上げると、静かな風がふわっとふいて
社殿の前に掛けられていた白い布が宙に浮き御正宮の姿が現れた。
まるで、”よく来ましたね”と、ささやきかけられたような出来事に
私たちの心はほころび、腕時計に目をやるときっかり正午。
太陽が一番高く昇った時間に天照大神を拝めたことに心より感謝。

この素晴しいタイミングに、
天を仰いで木々の間から微笑みかける太陽にもお礼。


時々ガイドさんをつけて巡っているおばちゃんたちに近づき
“このお宮は〜” “この橋は〜”
と、ガイドさんが説明しているのを小耳にいれながらまだまだ廻ります。
そうそう、ガイドさんが言ってた。
和魂(にぎみたま)は、和やかな静かな心。
荒魂(あらみたまは)は、ご主人のことを思うと胸がキュンとするでしょう?その感じです。
聞いていたおばちゃん、“もう、ないわ、そんなの〜”
”では、テレビに出てくる、タレントさん見たらなるでしょう”
”それならあるわ!”
“それ、その感じです!”と。(笑)
まぁ、よく歩いたもので、そろそろお腹もすいてきた。


お昼ごはんに、伊勢うどんをたべ。
おかげ横町を練り歩き
五十鈴川のほとりの赤福本店で一服し。
もう一カ所、今回伊勢まで行くなら内宮外宮に加え行きたかった夫婦岩へ。
とまたその途中に月讀宮を発見。もちろん寄ります。
こちらのお宮もすばらし。
お祀りしてあるのは、
月讀尊荒御霊、月讀尊、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉神尊(いざなみのみこと)。
参拝者もなくしんと静まりかえったお宮は空気が違う。


さて、日が傾きかけた伊勢の街を東に車を走らせて
本日最後の目的地、二見輿玉神社夫婦岩へ。
到着したのは4時過ぎ。
メグちゃんは桃ちゃんにおっぱい上げるというので
ひとり海岸線を歩いてみる。
あった、あった。
ん、しかし有名なこっちより糸島の夫婦岩の方が数段でかい。
(ちと、島国根性出てしまいました。笑)
夫婦岩を拝み、参道を戻っていくと張り紙が。
10/12満月の今日、夫婦岩から5時10分に月が登ると書いてある。
車に戻り、メグちゃんにこのことを告げお願いだからその時間までいたいとお願いする。
せっかくだからそうしましょうと、すんなり了解してくれたものの
けっこうな待ち時間。
5時10分になっても、日がまだ沈みきらずまわりが明るいせいか
月の姿はどこへやら…
待つこと20分近く。
あきらめかけていた海上にぽっかりオレンジの姿で洗われたお月様。
いや、もう感動!
素晴しい伊勢巡りもこれにて終了。
いやいや、朝、昼、夜と全ての場所に素敵な現象が盛り込まれたこの旅。
おかげさまでの気持ちがますます胸いっぱいに広がりました。

はぁ〜、楽しかった!

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